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電波遮蔽工事

携帯電話の電波遮蔽(事例1:オフィスビル)


 施主様:大阪市東淀川区 某オフィスビル様
 工事の目的:ハンドオーバートラブルなどによる携帯電話の受信障害の除去


 今回のご相談は、とある通信機器会社様からのお話でした。大阪市の一等地にあるオフィスビルで携帯電話の受信障害を解決すべく作業を行っておられたのですが、どうしても上手く行きません。

 複合要因ではあったものの、その原因は実に意外なところにありました。電波を受けるために電波を遮断する。これからの時代には必要になってくる新しいノウハウかも知れませんね。


 おなじみのこのマーク、これが表示されているのに携帯電話がぶつぶつ切断されてしまう。そんなことが起こったら、誰でもイライラしますよね。ましてやそれが仕事のシーンであれば・・・

 そんな現象が大都市大阪のど真ん中で発生していました。

 そして、それに対応すべく様々なご努力を払われていた、とある通信機器会社様のご相談が今回のスタートです。

 リソーネットにご相談頂く前に、その通信機器会社様は様々な対策を施されていました。しかし、いっこうに事態は改善しません。

 エンドユーザ様のオフィスは、このオフィスビルの最上階。あたりに電波を遮るような物もなく見晴らしも抜群。そこにオフィスを構えられるユーザ様の一言が問題解決の糸口であったようです。

 「以前、低層階にオフィスがあったときにはこんなトラブルはなかった。」


 通信機器会社様の測定によると、携帯電話の電界強度は42dB程度。充分に受信できる強度です。

 携帯電話は複数の基地局の電波から、最も状態の良いものを選び出して通信します。しかし、高層ビルの最上階になったことで、複数の基地局からの電波が「どれも好ましい状態」になってしまった、通信機器会社様はそう判断されたのです。

 そこで、「この部屋を、地下室並に電波の届かない状態にして欲しい」とのご依頼を頂きました。

 オフィスですから、窓の開閉も必要ですし時と場合に応じて外光も取り入れたい物です。そこでロールカーテン方式を採用しました。

 ロールカーテンの幅は、標準では電波遮蔽シートの幅である900mmです。しかし携帯電話のような準マイクロ波の場合、非常に波長が短いため、隙間を可能な限り小さくする必要があります。

 そこで、特注サイズとして窓枠の幅に合わせたものをお作りして現場へ持ち込みました。


 作業直前に判明したことですが、このビルは新大阪駅が近くフロアが高層階にあるため、新幹線のホームが直接視認できます。

 また、大阪空港が近く、その着陸進入路の下にもなります。これらに起因する電波ノイズも非常に多いであろうことは 想像に難くありません。

 私たちは慎重に作業を進め、施工は完了しました。測定の結果、携帯電話帯域での電界強度は約11dB

 充分な遮蔽効果が得られました。


 *1
  • その後、実務運用上でまったく通話トラブルがなくなったとご連絡を頂きました。ここでも充分なお役に立てたようです。

 通信機器会社様は、トラブルの少ない低層階にアンテナを設置され、有線でこの部屋に電波を引き込まれました。

 全部の電波遮蔽ロールカーテンを降ろさず、アンテナと同じ側の窓は開放していても問題は起こらないようです。

 また、携帯電話のような高周波帯では天候によって電波状態が左右されることがありますので、エンドユーザ様には状態に応じてカーテンの開閉をお願いしました。

 実際運用による結果はまだ得られていませんが、設置後試験の成績は良好です。*1

 また、ロールカーテンという比較的緩やかな遮蔽で約30dBの遮蔽効果が得られたと言う実績は、電波を扱われている方々なら、その意味の大きさをご理解いただけるのではないかと思います。







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最終更新日:2004-06-29
last update : Jun.28,2004